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2015年4月22日発行(Vol.15,No.16)

地震予測サマリ-
概況
・週間異常変動(H)は4cm超が4点。東京の足立および伊豆半島(2点)、長野県のR松本の4点。
・全国的に小規模だが一斉異常変動あり。
・隆起・沈降は今回も相半ばしている状態。

要警戒地域
(震度5以上の地震が発生する可能性が極めて高い)

北信越地方(岐阜県飛騨地方含む)
奥羽山脈周辺及び日本海側

要注意地域
(震度5以上の地震が発生する可能性が高い)

南関東地方(駿河湾、相模湾、東京湾に面する地域)
東北・関東の太平洋岸
南海、東南海地方
南西諸島
鹿児島・熊本・長崎周辺
北海道釧路・根室・十勝周辺

要注視地域
(震度5以上の地震が発生する可能性がある)

山梨地方
中国地方
福島県、茨城県、千葉県内陸部

※X,Y,Z,Hの解説はこちら
http://www.jesea.co.jp/xyzh/


【目次】
1.地震予測
2.地震情報一口メモ
3.皆様の街の電子基準点


1.地震予測
北信越地方(岐阜県飛騨地方含む)は要警戒
 昨年11月22日に長野県北部地震が起きてから11月末から12月末まで連続的に一斉週間異常変動が起き、 本誌で警戒を呼び掛けています。今年の5月から6月位までは警戒が必要です。
 今回長野県のR松本で4.4cmの週間異常変動(H)がありました。 火山噴火も視野に入れて引き続き要警戒とします。(参照 図1、図2-E、図3-4)

奥羽山脈周辺及び日本海側は要警戒
 13日に発表されました蔵王山の火口周辺警報(火口周辺危険)は継続しています。 小規模の火山性地震が増加しています。
 昨年の12月下旬(2015年1月15日発行本誌)および今年の1月初旬(2015年1月28日発行本誌) で奥羽山脈周辺に週間異常変動の前兆が見られたのと、この地域が沈降を続けていることから、 今年の5月から6月位までは警戒が必要です。
火山噴火も視野に入れて引き続き要警戒とします。 水平異常変動図のDは栃木県の栗山付近ですが、この警戒エリアの最南端となります。(参照 図2-D、図3-3)

南関東(駿河湾、相模湾、東京湾に面する地域)は要注意
 今回東京都の足立と静岡県の大仁と沼津に4cm超の週間以上変動がありました。 この1,2か月は特に注意が必要でしょう。(参照 図1、図2-B、図3-5)

東北・関東の太平洋岸は要注意
 今回は静謐ですが震度3クラスの地震が多発しています。 太平洋岸地域は隆起が続いており地震発生の常襲地帯ですので常時注意が必要です。 震度5クラスの地震が起きる可能性は高いと言えます。(参照 図3-2)

南海、東南海地方は要注意
 徳島県南部、愛媛県南部、高知県南部、和歌山県の南部は水平方向で他の地域と異なる変動をしております。 2、3か月の間引き続き注意が必要です。(参照 図2-C、図3-6)

南西諸島は要注意
 20日、与那国島近海を震源とするM6.8、震度4の地震が発生しました。 余震を含め、要注意です。

鹿児島・熊本・長崎周辺は要注意
 昨年の7月から10月ごろまで九州地方に一斉週間異常変動が繰り返し出ていました。 今年の4月ごろまでは注意が必要です。 今回は静謐です。桜島、阿蘇山、霧島など火山噴火も考慮に入れます。

北海道釧路・根室・十勝周辺は要注意
 今回は静謐ですが、水平方向、高さ方向共に異常変動しています。 十勝岳付近も動いていますので火山噴火も視野に入れて3か月程度は要注意とします。(参照 図2-A、図3-1)

山梨地方は要注視
 昨年の12月11日に山梨県南部・富士五湖地震(震度4)が起きてから12月下旬に2点に週間異常変動(H)が見られました。 今回は静謐です。地震の規模は大きくないと考えられますが、念のため1,2か月は今後の推移を注視します。

中国地方は要注視
 中国地方は3週続けて沈降したので2015年2月4日発行本誌で要注視としました。その後、時々単点の異常が見られました。 今回は静謐ですが、中国地方は沈降しております。ただし広島県の瀬戸内は隆起し始めましたので境目は監視が必要です。 大きな地震が発生する可能性は小さいでしょうが、念のため2,3か月は注視が必要です。

福島県、茨城県、千葉県内陸部は要注視
 北南成分の分析をしますと、このエリアは以北および太平洋岸の激しい南方向の変位が急変する境目です。 茨城県で内陸型の中小地震が多発しています。 今後の推移を注視します。


図1.週間異常変動図(H)
  計測期間:3月29日~4月4日
下記の観測点で異常な変動が見られます。 但し、地震につながらない現象も含まれますが、何らかの地盤の変動と解釈してください。
hensa
  週間異常変動図(H)の地域別拡大図はこちら
http://www.jesea.co.jp/0012204/
  週間異常変動(H)の日々データのグラフはこちら
http://www.jesea.co.jp/0042204/
今回は週間異常変動(H)で4cm超が4点ありました。
 下記に示します。単位はcmです。
長野県 R松本 4.36
静岡県 大仁 4.05
東京都 足立 4.02
静岡県 沼津 4.01


図2.水平異常変動図
suihei
2013年1月を基点としたX、Y、Zすべてのデータを統合した 「水平変動がまわりの地域と異なる動きをしている場所を色の変化で表した図」です。
色が均質な場所は水平変動が一定の向きに同じように変動していることを表しています。

A:根室・釧路は高さ方向でも沈降していますので要注意です。
B:房総半島南部、三浦半島、伊豆半島、伊豆諸島一帯で異常があり要注意です。
C:四国・紀伊半島南部が一帯で異常があり要注意です。 紀伊半島内陸部の単点は十津川の異常。志摩半島まで異常は伸びつつあります。
D:栃木県で目立つ単点の異常な色の輪は日光白根山に近い栗山の電子基準点です。 過去2年間で震度5強と5弱の震源の浅い直下型の地震が起きています。火山も考慮して念のため注視します。
E:長野県で目立つ単点の異常な色の輪は更埴(こうしょく)の電子基準点です。 火山も考慮して念のため注視します。
  水平異常変動図の拡大図はこちら
http://www.jesea.co.jp/0032204/


図3.隆起・沈降段彩図(H)
ryuuki
2013年1月を基点としたH(高さ、正式には楕円体高)の隆起沈降段彩図(色別の等高図)です。
黄緑・黄色・赤・茶色は数値がプラス(隆起)、青色系統の色はマイナス(沈降)を意味します。 濃い色ほど値が大きいです。地域ごとにどのような傾向があるかを見てください。

1:北海道の根室・釧路地方は淡い青色の沈降を示しています。中央の橙と黄の点は十勝岳の周辺が隆起しています。
2:東北および関東の太平洋岸の茶色は異常な隆起です。 東日本大震災の時に沈降した海岸が隆起を続けています。 隆起の激しい場所だけでなく、隆起の速度が異なる境界の地域(岩手県、福島県南部、茨城県北部など)も要注意です。
3:奥羽山脈および日本海側は青色で沈降しています。 太平洋岸の隆起と内陸部の沈降の境目はエネルギーが貯まっていると考えられますので要注意です。
4:長野県と新潟県の県境に濃い青色の点があるのは昨年11月23日に起きた長野県北部地震 で大きく沈降した白馬が沈降したままになっていることを示しています。
5:伊豆半島西側と静岡県の一部が淡い青の沈降、一方、伊豆半島東側が隆起を示しているのは少し気にかかります。 今回、境目の大仁と沼津で週間異常変動(H)がありましたので要注意です。
6:四国の岬部と徳島県、紀伊半島の岬部が沈降してきたのは要注意です。 愛媛県と大分県および宮崎県北部が隆起していますが、その境目にあたる日向灘で中小の地震が起きているので要注意です。
  隆起沈降段彩図(H)の拡大図はこちら
http://www.jesea.co.jp/0022204/


2.地震情報一口メモ
  [No.114:大変動期の地震と火山噴火]
  約1150年前の貞観(じょうがん)6年(864)から貞観8年(866)にかけて富士山が大噴火をしました。 その後貞観11年(869)に三陸で貞観地震(推定M8.3)の巨大地震がおきました。 その9年後には関東中央部で直下型地震が起き、さらにその9年後には南海トラフで巨大地震が起きました。 この時期は大変動期といわれています。
 東日本大震災では最大で宮城県の牡鹿が東南東方向に5.3m動き、1.1m沈下しました。 震源の近くにある海底基準点データは東南東方向に24m動き、海底は3m隆起しました。 東日本大震災以後、大きく動いた地殻を元に戻そうと東北地方だけでなく日本列島全体が大きく異常変動を続けています。 それに伴い火山も活発な動きを始めています。昨年噴火した御嶽山や阿蘇山以外に蔵王、吾妻山などでも兆候が出ております。 富士山、箱根山、浅間山、草津白根山、白山、焼岳、乗鞍岳など21の火山の周辺で小規模の地震が急増しています。 東日本大震災以降、日本は再び大変動期に入ったと心配されています。


3.皆様の街の電子基準点
kizyunten
今週の電子基準点:北海道の浜中
 浜中の週間変動は1.73cm、2013年1月からは0.8cmの沈降です。

 撮影者の大山傑様からコメントをいただいております。
「北海道厚岸郡浜中町の基準点情報です。 過去に何度も津波の被害を受け、今後も日本一高い34.6メートルの津波予想の出ている町です。 基準点は海岸地区にあるものの標高40メートル以上の高台にありました。」
ありがとうございました。
電子基準点の写真募集
 電子基準点の写真を撮影し、下記メールアドレスにお送りください。 写真を送信する際には、お名前の他に電子基準点を撮影した場所や探すまでの方法や苦労話などをお書きください。
※学校などの敷地内への無断での立ち入り、撮影などは行わないでください
※車道からの撮影など、危険な行動は避けてください

contact@jesea.co.jp
お送りいただいた写真は、こちらで選ばせていただき、この 「週刊MEGA地震予測」に名前入りで掲載させていただきます。 採用された方には粗品を贈呈いたします。
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・この地図は「地図太郎PLUS]で背景地図として「TCG500K日本版」を使用して作成した。 地図データ提供:東京カートグラフィック株式会社
・この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図、 数値地図25,000(地名・公共施設)、基盤地図情報 数値標高モデルを使用した。(承認番号 平23情使、第5号)
JESEA 地震科学探査機構